『自己嫌悪的暗示と世界』


【A】
 好きなものはたくさんあるし、
 好きになりたい物もたくさんある。
 けれど、その中に「自分」が
 見当たらないのは何故だろうか。

 いつも素敵を振り撒いてる
 あの人になりたいとは思うんだ。
 けれど、なれはしないから。
 下を向いて吐き棄てた。

【B】
 かき集めては ばら撒いてしまう
 希望とやらに もう懲り懲りなのさ
 今度こそはと 違う物に触れ
 どうせまた ばら撒くんだろう。

【サ】
 今度は何をかき集めようか
 あの人の真似をしてみようか
 真似ただけじゃ足りないだろうか
 なら何をすればいいのだろうか。
 ばら撒く度びに消える思いは
 星の数ほど増えるばかりで
 「ならそれをかき集めればいいだろ」
 いや違う、それは意味がないんだ。


【A】
 好きな物を数えている間、
 幸せに違いはないだろう。
 けれど、どこかで嘆いている
 見当たらない、大切な物。

【B】
 かき集めては 崩してしまう
 人は僕を 不器用と呼ぶんだ
 今度こそはと 伸ばした腕さえ
 どうせまた 崩れるんだろう。

【サ】
 今度はどう抱きしめればいいか
 幸せを壊したくはないから
 嫌いな物抱きしめてみようか
 それならば壊れてもいいから。
 壊す度に降り積もる思いは
 棄てる場所すらもないままで
 「なら触れなければいいだけだろ」
 そうかも、しれないな。

【C】
 問い掛けては 落ちていく
 決めかけては 崩れいく
 希望も好きも幸せでさえも
 僕の手には何も留まらない

 それは、僕が悪いのか
 それとも、世界が悪いのか
 分からない。いいや、
 分かりたくないだけだ。
 あぁ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

自己嫌悪的暗示と世界

思い通りにならないと嘆くだけ。
見えないふり。見ない
世界は、本当に見えなくなっていく。

閲覧数:47

投稿日:2012/01/05 21:33:40

文字数:769文字

カテゴリ:歌詞

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