立ち止まれば崩れてしまう
「いつか」を先延ばして見る夢
褪せた彩り がらんどうの眼に灯火を
探しているだけ

痛みがないと忘れてしまう
変わらないことで失うもの
何もいらない だから奪われたく無い
繰り返すの

仄暗い夜を彷徨う
足りないものが多すぎるから
かき集めた論理を積み上げた不条理の城を
ただ眺めていた

転げ落ちたガラクタの迷路
このまま汚れていけば
どこかにおさまるのかな
いつしか跳ねた右手を導くように
そっと絡んでは千切れる痩せた蜘蛛の糸

決まり切った明日をなぞるだけの日々に
きっとアタシは耐えられないの
ずっと塞いでた痛々しい欲望が
「鬼さん手の鳴る方へ」

知ってしまった歪さを飲み込むたびに
光が消えていくんだ
やっと慣れた空っぽの腹の真ん中で
悲しげな音がした

見て見ぬふりでどこへ向かうの
追いかけることを諦めたの
踏み抜いた破片で思い出す綺麗で優しい世界

終わらない物語に冷めていくのを感じてるのに
いまにも消えかけている最初の日々だけは
まだ探したいの

たどり着いた夢の向こうでぼんやり
明日の先のその先を笑おうよ
無邪気にいつかのあとを信じていたい
砂に埋もれた指先を繋ぐ蜘蛛の糸

決まり切った明日をなぞるだけの日々に
きっとアタシは耐えられないの
ずっと塞いでた痛々しい欲望が
「鬼さん手の鳴る方へ」

知ってしまった醜さと嘘で
明日を綺麗に塗りつぶしたら
やっとぎこちなく空回りを始めた
歯車の音がした

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チノレンサ

歌詞

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投稿日:2019/11/17 21:56:54

文字数:627文字

カテゴリ:歌詞

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