A
見渡す限り海ばかりあって
波一つだってないような
陽が刺す音だけが聞こえていて
僕は凪を飛ぶ
B
何日 何週間
いや何百年と飛んでいるような
深い孤独感も いつか消えてしまった
S
僕は鳥
行く宛も失くして 名前さえ!
それでもなお 飛び続ける鳥だ
だから ほら 名前を呼んで
A
昨日から降りしきる雨が
テレビに映るような夢
まるで眠るように飛んでいて
僕は高く鳴く
B
毎日 何光年のその向こうから
飛んでくる光
白く照らし出した 僕の希望となって
S
僕は鳥
行き先は無くても
光だけ ただそれだけ追い掛けている鳥だ
だから ほら 顔を見てよ
SS
そう 僕は鳥
行く宛も失くして 名前さえ!
それでもなお 飛び続ける鳥だ
僕は鳥
辿り着いた場所が名前になる
だから今は 飛び続けるだけと
だから ほら 名前を呼んで
君が呼ぶ名前が 僕の未来になるように
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