(前奏)

いつか泣く君を見た気がしたんだ
それはいつだったろうか
ただ分かるはずもなくて
僕は目を逸らしてしまったさ
君はいつも 少しは笑っていたろう?
ただただ繕ってくれていた
赤って言うのは 何の色だろう

(間奏)

僕と君とじゃあ反対さ
だけど僕はどんなだったろう?
いつも君はつまらなそうで 僕はいつも笑っていたかな
下手だけれど 僕が 作る鶴に
君は少しだけど 笑ってくれた
それでも
君の思いに深入りしてしまった
僕は何も関係ないはずだろうけれど
君は泣きながらではあるけど言ってくれたよ
「みんな、死んじゃうよ」
だなんて
僕には分からなかったけれど
『奪われるのは嫌だ』って
『このままじゃ皆おかしくなるよ』とか
そんな感じだったのかも

――― サビ ―――

僕は君の手を握って
「救わせてくれよ」
だなんて
君は喜んでくれたよ あぁ
「ありがとう」
とかさ
そんなものはいいものだった
君の笑顔が見えただけでも 少しは嬉しいように思ったよ
僕は少しだけ思って
「ふたりきりの作戦だ」
だなんてさ 言えたんだよ
「ひとりじゃないんだ」
と君はまた笑ってくれたよ 笑っていたよ
その屈託を無くした笑顔を一度見てさ
君が一番好きなのは誰なんだろうな って 何故か思ったんだ

(間奏)

君は聡明に見えたさ
だけど空いた席が あまりにも多くて
君はいつものよう つまらなそうだったけれど
僕は気づくことだけでも出来たから 出来たんだから
君は歩き続けているのに
僕はいつまで経っても 君の後を追うことしか出来ていなかった
そんなんじゃあ 何も変わっていなかったよ
『僕は何かに気づくことが出来たのかな』
とかさ
『僕はいつもいつも逃げてばかりだ』
とか
誰か咎めてくれよ と
思えるだけだったよ
――― サビ ―――
僕は君のことを見つけ出して
「気づけやしなかった」
だなんて
君はまた泣いていた
「往かないで」
だなんて
あの日と同じよう あぁ
そんなことはもう良かった
君の思いに気づけただけでも 少しは嬉しく思えたな
僕は少しだけ口に出して
「また、会えるはず」
だなんてさ 思ってしまったよ
君と同じような赤い服が揺れた
僕は君を ふたりきりじゃなくて ひとりぼっちにさせてしまった
ここまで来て欲しかったけれど
もう遅かったみたいだなぁ、と
『だけど二人でまた笑い合えるかな』
黄昏の空を睨んで
「嘘だと言ってくれ」
なんてさ
君も僕も笑えたそんな日
たしか君は言ってくれたよね
「真っ赤な色は、ヒーローの、主人公の色だよ」って
(間奏)
僕は気づくことが出来たのかな
僕の一人分だけ足りないけれど
君は笑えているのかな
そう あの場所で
気が狂いそうなほど 黄昏の空を見た
けれども少しは分かったよ
これは全部 仕組まれたことなんだって
これは全部 仕組まれた悲劇だって
僕は君の笑顔に縋っているだけだったろうか?
そんなことはもういいけれど
少しは ヒーローってものに
僕もなれたのかも知れない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

タソガレクロスメモリー

存在しないカゲロウプロジェクトの一部のような何か
シ ン ア ヤ です
伴奏なんてない

閲覧数:53

投稿日:2017/02/18 10:15:36

文字数:1,265文字

カテゴリ:歌詞

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