前ばかり見て歩いてきたんだから 失くしたものだって多いだろう

零れ落ちる大切なものもずっと 気付かない位必死だったから

通り過ぎる季節の中で君は どれくらい強くなれただろう

誰かの所為にしてしまえばきっと 少しは楽に生きられたのに



研ぎ澄まされた意識の中 飛び交う罵声や中傷を

見えない剣で振り切って 戦ってきたの?



傷つけたその手でほら守ったのは 誰でもない君の欠片

視え過ぎたその目で やっと捉えた僕だ

いつの間に遠ざかった 優しいあの場所はもう見当たらなくて
 
殴り書きの地図が 君の涙で滲む


後ろ姿だけ見てきたからきっと 本当の君のことは知らない

人知れず流した涙の訳も 冷たい言葉の裏側も
 
掌のぬくもりが 背中で覚えた歌が

僕の名前を呼ぶその声が 遠ざかっていく


 
傷ついたその手をほら拒んだのは 誰でもない君の欠片

幼なすぎて何も 気付けなかった僕だ

こんなにも小さかった背中に今更なんて声をかけたら

あのころの君の 笑顔にあえるのだろう?



もう何度目の春を

星降るような夏を

色付きだす秋を

寒い冬を過ごしただろう

 

その手でほら守ったのは 誰でもない僕の未来

夢と引き換えに 君が手に入れた光

疲れたね もう休めばいい やっと同じ場所までたどり着けたよ

此処からは僕が 誰かを守っていく

もう一人で歩けるよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

スカルメールの涙

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投稿日:2012/09/28 00:44:21

文字数:700文字

カテゴリ:歌詞

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