微睡んだ木の下で そよいだ風 微笑む
子供たち 笑い声 空に消えてく
白い雲立ち昇る さざめく波 煌めく
麦わら帽 目深まで 癖で押さえた
片手で閉じたのは あの頃に憧れた
紫京扇子 わざとパチリと
いつも不思議に思っていたんだ
なんで僕は
あの雲に触れないのかと
割と本気でさ
毎年毎年この時期には
何度も何度も緑の風が
読みかけの本置いて すました耳 聞こえる
雨音によく似てる 馴染みある声
逆さに映るのは あの頃に集めてた
水色ガラス玉 わざとカチリと
いつか終わってしまうのだなんて
なんで誰も
僕に教えてくれなかったの
少し恨むよ
燦々と照る陽射し 気づけばもう 夕暮れ
子供たち 帰り道 街に消えてく
あの日に見てたのは 大きなあの人の背
今ではもう僕が 抜いてしまった
いつも不思議に思っていたんだ
なんで僕は
あの雲に触れないのかと
割と本気でさ
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