無音が積もる
ライトは瞬き
静なる花を
食らう街
ピアノは喚き
深海に沈む時計塔
創造過程は
未だ知られず
無境はリバース
現に零れた
言葉は薄情
棺は孤高に浮遊し徘徊
軸に触れれば陽が昇る
なにも知らずに魚は泣き出す
支配されるシステムの意思
制御は電波の専門分野
日付が変わる速さは倍速
まるで流れ作業のように
雅やかなる讃歌の声に
全てを見透かす風車の翼
弾む剣舞に揺れる髪先
煉瓦の散失 向ける目は無し
心は鉄鋼
陶器の肌で
瞳は硝子
視力は皆無
唇は紅く
微笑む口角
旅人は思う
人間は赤
他に居るのは
美しい人形(つくりもの)
門番は機械
出国者は無し
新入国者は
旅人ひとり
跳ねる拍動
門へ向く足
手を延ばして
街から逃げろ
扉が閉められ
出口は消えた
後ろにはもう
美しい つくりもの
最後に見たのは真紅の、
以後 数十万年 出国者は無し
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