赤い目を撫でて
ばらまいた感傷
思い出にしたいような
口づけをひとつ
塗りつぶした夜が
募るほどに
逆さまに落ちてく
気がして、くらり
甘いキャンディで
傷ついてみたいの
ゆるやかに沈む髪を
撫でつけて撫でつけた
恋でした
赤い目で恨む
振りまいた純情
ふいに会いたくなるけど
指切りで伏せて
崩しかけの夢に
溺れるくらい
息衝くときめき
隠して、ゆれた
甘いキャンディで
傷ついていたいの
ひめやかに歯を立てては
寂しくて消えそうな
恋でした
甘いキャンディで
傷ついてみたいと
ゆるやかに沈む恋を
踏みつけて噛みしめた
夜でした
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