病気の治療に訪れた
山で見かけた姫君は
源氏の君が恋い慕う
藤壺さまの姪でした

藤壺さまにそっくりで
おそばに置きたく思ったが
姫はまだまだ幼くて
とても妻にはなれません

源氏の君の奥方は
大臣さまの娘御で
なかなか心が通わない
源氏の日々は満たされぬ

藤壺さまが宿下がり
今しかないと思いつめ
源氏は訪ねていきました
藤壺さまはご懐妊

そのころ山の姫君の
祖母の尼君 老齢で
孫をよろしく頼みます
源氏に託して亡くなった

父宮さまはおいでだが
継母まがおそろしく
源氏はこっそり姫君を
自分の邸に迎えます

藤壺さまではないけれど
藤壺さまにそっくりな
かわいい姫の親代わり
憂いも紛れるようでした

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

5.若紫・反し

源氏物語、第五帖。

※「ノベルアップ+」及び個人サイト「篝火」でも公開中。

閲覧数:111

投稿日:2024/09/22 15:07:48

文字数:305文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました