病気の治療に訪れた
山で見かけた姫君は
源氏の君が恋い慕う
藤壺さまの姪でした
藤壺さまにそっくりで
おそばに置きたく思ったが
姫はまだまだ幼くて
とても妻にはなれません
源氏の君の奥方は
大臣さまの娘御で
なかなか心が通わない
源氏の日々は満たされぬ
藤壺さまが宿下がり
今しかないと思いつめ
源氏は訪ねていきました
藤壺さまはご懐妊
そのころ山の姫君の
祖母の尼君 老齢で
孫をよろしく頼みます
源氏に託して亡くなった
父宮さまはおいでだが
継母まがおそろしく
源氏はこっそり姫君を
自分の邸に迎えます
藤壺さまではないけれど
藤壺さまにそっくりな
かわいい姫の親代わり
憂いも紛れるようでした
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