空ろな僕の中身を
雨で満たした少女を
いつでも飢えた目をして
汚れた僕は貪った
ずっと欲しかったものは
闇に 溶けて 溶けて 消える
白い冷えた鍵盤を
指でなぞり 跳ねる音は
あの日のように奏でてくれ
僕の愛した雨音を
白いドレスは夜に映えて
月の光に揺れていた
満たした気ではいたのに
だけどある時気付いた
いつもの君の口癖
「誰か」の言葉なんだろう?
君の信じる言葉を
壊し 踏んで 踏んで 笑う
白い胸に突き立てた
声が裂いた 淡い夢想
涙の意味を教えてくれ
僕は今でも覚えてる
君が守ると言ってたのは
誰の言葉であったのか
ずっと欲しかったものは
僕の手には いつもなくて
白い喉に手を掛けた
ピアノを弾く人はいない
あの日のように弾いてほしい
僕の愛した雨音は
二度と届かぬように僕が
壊し尽くしてしまったよ
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