とある世界の住人達は「こんな世界」と
悲しみ嘆き喜びそして誰かは祈り
抗えもしない運命の歯車によって踊る
だが所詮彼にとってこの世界も
ただの「物語」に過ぎぬと
―イントロ―
扉の奥の本棚の
上から二つ右から五つ
ついこの間読んだお話が
勝手に終焉を迎えた
一人の少女人形が
新しいお話を所望する
「ここにない物語なら作ればいい」
彼はペンを手に執った
適当に基盤を構築したあとは
適当に話を書き上げるだけで
「いろんな救世主が世界の平和を守る」
そうだ主役を選ばなくては
世界を創造できる彼にとって
違う世界に渡るなどたやすいこと
選ばれし英雄達は知らない
目の前にいる人物の都合に振り回されているなんて
満ち足りない心に付け込むのは
その裏にある狡猾と八割の気まぐれ
この世界が永遠に
筋書どうりに動くには
ある程度決まりが必要になる
思考巡らせ考えた
羊の司書は窓の外
見つめながら私に言う
「貴方みたいな人ばかりじゃない」
そこでひとつひらめいた
彼らに授けるのは永久の命
ではなく与えたのは力のみ
「人はソレを利用して何をするかわからない」
自分が1番わかってる
世界の理を変えられる彼にとって
人の歩むべき道を決めるなどたやすいこと
選ばれし愚か者は知らない
目の前にいる人物の定めた掟どうりに動いてるなんて
繰り返し地点に至るその時
微笑むのは彼等ではなくただ一人の道化
さあこれで完成した
君が描いた物語
ところが君はそれを
「これは飽きちゃったよ」と
破り捨てた
★単世界論と多世界論
魔法少女、ヒーロー、シスター、探偵、そして発明家。なぜ同じような展開を迎えてまた繰り返すのか、それは全て彼の仕業だった
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