欄干から身を乗り出して
溜め息をついてみる
道行く人の歩く速さは 変わらない

駅の柱の陰に座り
動かずにうずくまる
道行く人は目線だけで 立ち去った

どんなストーリー?
ご都合ストーリー
「きっと違うさ 大丈夫」
こんなストーリー
勝手なストーリー
「だって私は通行人A」

「だって急いでいるから
 きっと勘違いだ 気のせいだ
 だって間違ってたらどうしよう
 きっと主役は他にいるから
 アドリブなんかできないよ!」


お財布から小銭を落とし
慌てて拾ってみる
道行く人の足は一歩も 止まらない

道案内の看板の前で
不安げにうろついた
道行く人は目線だけで 通り過ぎた

どんなストーリー?
ご都合ストーリー
「きっと出来るさ 大丈夫」
こんなストーリー
勝手なストーリー
「だって私はひな段芸人」

「だってトロくさいんだから
 チッと舌うちだ 足踏みだ
 だって普通なら分かるだろ?
 どうせスポット浴びてるんだから
 ブーイングくらいさせてよ!」


「だって一般人だから
 きっと無力だ 荷が重いんだ
 だって当たり前のことじゃないか
 どうせ何一つも出来ないんだ
 舞台に上がれるワケないよ!」
 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

一般役者人

第4弾。
傍観者効果の詞。

閲覧数:50

投稿日:2012/11/04 01:30:53

文字数:511文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました