(いち、にい、さん)
シーユー、会いたくてここへ出る
身をいつしか有為に隠す、生死
幽体だって凍えてる
死後いすわる遺志は、フユウレイ
杞憂、足はね揃えてる
愛しく歩き見た行方に
自由が痛くて恐れてる
地を射る夏日に窶す気色
言う甲斐なくて解けてる
意図、絆、月日は移れり
隣友は至って惚けてる
ひとり浮かぶ静寂、フユウレイ
わたしがいなくても通せてる
今、世界回る中
「わたし」たりたくて溺れてる
自他、境は曖昧
ただ見ていたいって思えてる
はずがない、何故だか
今更リターンなんて求めてる
こっち見て、ね、いい?
シーユー、泣いたってもう声出ず
に追い縋る日々は露けき
シンユウがいたって憶えてる?
匂いすら尽ききった机に
フォーユー、アイだって届けてる
にも気づかぬきみは空蝉
ヨユウないやって戯けてる
ひとり歌う意味は烏有、フユウレイ
シーユー。
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