[サビ]
所詮 僕は君の片割れ
いつの間にか存在(い)た、それだけだ
僕が君の世界で息をしようが
何をしようが 見ないでくれ
[A]
知らない間(ま)に僕は生きていて
気づかないフリ、君の事
僕は僕だもの、関係はないのさ
けれど君は気にしたみたいだね
[B]
同じ姓・名(なまえ)を語って
互いの言動なんて把握せず
「どちらが本物か」なんて
どっちでもいいでしょ?
[サビ]
所詮 僕は君の片割れ
片割れとさえ言えない存在(モノ)さ
ソレがたとえ望んだとして
報われぬ恋(こと)をしようとも
……叶わないから。
[A]
知らない間(ま)に「偽者」になって
薄れていく 世界(そと)の景色(いろ)
僕は僕なんだ、ほっといてくれよ
叶わない妄想(ゆめ)を そう、魅せ続けさせて
[B]
二重の壁の目の前で
「見てるだけでいい」妥協して
勝手に恋して、消え去っちゃって
時間制限(タイムリミット)超えている
…バイバイ。
[サビ]
所詮 僕は君の片割れ
人として「一人」になれない
現実(リアル)から目を逸らしてでも
僕はこの心を捨てたくなかった
消えていく 運命(さだめ)でも
影法師のハナシ。
ドッペルゲンガーは嫌われる。
「本物」ではないから。
本物を消して、自分を本物にするから。
これはドッペルゲンガーの
消えていく前にした
叶わない「偽者」の自分の
小さな小さな物語。
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