ずっと前から、憧れていた。
君のような人に、なりたいと、ずっと思っていた。
―自傷無色―
そこまで考えて、私はふと思う。
「でも、自分らしくもありたい」
(君+私)÷2………そんな人間に、なりたいと思う。
望むなら、別に今日からでも、明日からでもそうすればいい。
でも、「自分らしい」って何?
「自分らしい」のは、ほんとうに私?
そうやって、いつも私の思考はそこでフリーズする。
「でも、そんな私でも、きっと明日も大丈夫。」
子供だましの呪文を唱えて、言葉とは裏腹に今日も私は思う。
「こんな私なら死ねばいいのに」
もし、この世の中が、
私が生きることでたくさんの人が不幸になるなら。
私が死ぬことでたくさんの人が幸せになるなら。
私は死ねるのに。
私は消えられるのに。
でも、この世の中は、
私が生きたところで何万人の人は知らない。
私が死んだところで何万人の人は変わらない。
私はどうでもいいのだ。居ても居なくても同じなのだ。
死ぬことを決心できない、
臆病な私の、臆病な独りごと。
「誰か、背中を押して。」
私を、死なせて。
どうせ人は皆。
いつかは死ぬから。
最後は、きっと独りぼっちだから。
離れていく、イキモノだから。
どんっつ!!!
軽い衝撃に、前へとつんのめる。
「わっ!」
振り返ると、ずっと憧れていた、君。
「背中、押してほしいんでしょ?」
そう言って、君はケラケラ笑う。
こんな私が生きてるだけで、何で君はそんなに笑うの?
そんな笑顔になられちゃ、悲しくても、消えたくても。
死にたいって思えないじゃん。
生きたいって、思っちゃうじゃん。
私が生きたところで何万人の人は知らない。
私が死んだところで何万人の人は変わらない。
その気持ちは、今も変わらない。
「どうしたの?
………もしかして、背中、痛かった?」
覗き込む君に、「何でもない」と返す。
だけど、私を止めてくれる何かに、
「何でもない。大丈夫だから。」
そんな顔させない為に、ただ、それだけの為に。
私は、今日も生きていく。
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ご意見・ご感想
永瀬律
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すごく好きです。
2013/11/03 20:02:37