『朱色慕情』(あけいろぼじょう)


嫌っていたのはー…


空廻る夕暮れの下で演じていた
見透かす様なその瞳に
映ることがただただ怖くて

どうせ届くはずもないと 遠くから
見てるだけで終わればよかった
その手に触れてしまったらもう
引き返すって選択肢(こたえ)が失くなったんだ

君を厭おう
愛が冷めてしまうくらい、君を厭おう
幾億千もの奇跡も、幾億万もの罪科も
その円らな瞳に捩じ込むくらいに
君を、殺そう


言葉足らずの僕の舌は興じていた
引き出されていく醜悪さを
隠すことにひたすら必死で

何も信じ切れずにいた時間から
ひと摘(つま)みの期待でよかった
突然掬われてしまったなら
手を払うって選択肢(こたえ)に気付かなかった


変わらない自己愛も
消せなかったプライドも
同じくらいに
君に注ぎ込んでいたのだと
知った時にはもう…


現抜かして
気取り澄まして誤魔化して、遠ざけたんだ
欠片もない様な本音も、酷く不揃いな痛みも
もう取り返す気概も失くしてしまった
君を厭おう
愛が冷めてしまうくらい、君を厭おう
幾億千もの奇跡も、幾億万もの罪科も
その円らな瞳に捩じ込むくらいに
君を、君を、殺そう


気付けば僕は探していた
殺めたはずの君の、涙をー…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

『朱色慕情』

『君を厭おう
 愛が冷めてしまうくらい、君を厭おう』

と、いうのが何故か職場でまた仕事していた時に思い付く
何故に?
んでもって部屋に戻って仕上げた次第
全体的に暗くくすんだ橙と灰色とセピアのイメージ

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投稿日:2012/12/20 19:46:15

文字数:536文字

カテゴリ:歌詞

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