―初めてのキスは涙の味がした
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冷たい冬の風が頬を掠めた。
「…寒っ……。」
吐いた息で両手を擦った。
「あ、寒い?大丈夫?」
優しく声をかけられた。
「…これくらい大丈夫。」
でも私は、強がって答えた。
優しくされると勘違いしちゃいそうになるから…。
街はイルミネーションがキラキラ輝いている。
凄く綺麗…。
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今日は私の誕生日だった。
だから、幼馴染みのカイトがお祝いに来てくれた。
そして、プレゼントを買いにきた。
…ドキドキする、この気持ちを抑えながら。
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「ほら見て、初雪!!」
「ホントだね。」
駅前で寄り添っている二人。
…楽しそう。
カップルなのかな?
キミとあんな風になりたくて編んだ、手編みのマフラー。
どうしたら渡せたんだろう。
「どうした?」
「ん、何でもない。」
また素っ気なく答えてしまった。
…意気地無し。
ただ怖かっただけ。
○●○●○●○●○●○●○
「ほら、手。」
「……え。」
いきなり手を差し出してきた。
「寒いんだろ?」
「う、うん。」
キミの手を握る。
繋がった手があたたかい。
…嬉しい。
でも…もう列車が来る時間。
それが今になって、私を苦しめる。
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「今日はありがとう。」
「いや、喜んでくれたならいいよ。」
「これ…、大事にするね。」
「ああ。」
「……この手をはなしてよ。」
キミが優しいことは知ってるから。
ありがとう。サヨナラ。
一言だけ言わせて。
今だけ私に勇気を。
「あのね――」
言いかけた唇。
キミとの距離は0。
……今だけは泣いていいよね?
もう言葉はいらない。
お願い…ぎゅっとしていて。
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―来年の今頃には、どんな私がいて、どんなキミがいるのかな―
初めての恋が終わる時
今回は「初めての恋が終わる時」の自己解釈です。
うーん…難しい(^^;
コメント1
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ご意見・ご感想
禀菟
ご意見・ご感想
なにこれ泣ける…
ミクちゃん、ものっそい可愛いっす。
嫁に出してもいいくらい。
でも出すわけにはいかな((黙れ。
2011/06/07 23:55:54