A

ああ 東京が雨に溶ける匂いと
傘を裂く音 緑青 私は
ああ 黒い土 雨を湛えた器
歩き回る 予感が 割れた

空になって 響いた声 今

S

こんなにもあった互いの言葉を枯らして
喉を詰まらせて 笑った

止むことのなかった君の追憶が尽きたら
底には 一欠片の種

A

ああ 東京は中に包んだ声や
言葉を吐くと 滲んだ
私は 黒い土 遠い昔に枯れた
零れ落ちた 無いを吸った

蹴り飛ばして 転がる夢 なら

S

これほどしかない 心に想いを抱えて
君に悟られない涙を

さよならを吸った心が滲んで黒ずむ
君がここで生きてくれるように

SS

零した空は 青白い光の色
翳した手の 向こうに見えなくなった
君が そっと置いていった

緑のうねりが咲いたここに
僕は昨日言いたかった願いを垂らす

S'

これほどしかない 想いは埋めてしまって
君の世界に花が咲くだろう

さよならを知った心がまた根を伸ばす
いつかまた咲いてくれるように

SS

こんなにもあった互いの言葉を枯らして
喉を詰まらせて 笑った

止むことのなかった君の追憶が尽きたら
底には 一欠片の種

咲くように 咲いてくれるように

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loam

"せめて滲んだ僕の心で君が花開くように"

閲覧数:249

投稿日:2018/11/16 21:13:42

文字数:508文字

カテゴリ:歌詞

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