ミユウ視点

「ひとまず、リユウの治療は終わりました。今は安静にしていれば大丈夫な筈です」
「有難う御座いました」
リユウの治療は終わり、ボクはユアさんと話している。
「ううん、私が、したくてやった事だから」
「じゃあ、ボクは、持ち場に戻ります」
「ええ、分かったわ」

「よ、ミユウ」
「…ボイス」
其処には、ボイスが居た。
「リユウの治療終わったんだろ?どうしたんだ?なんか、少し暗い気がするが」
「いや、気にしないでくれ、何でもないから」
「そうか?なら、いいが」
「心配してくれてありがとな、じゃ、ボクは特訓してくる」
「あ、待て!俺も、俺もー!!!」
ボクは訓練室に行った。

「よっし行くよ~!!!モカパーンチ!」
「何!?ならこっちはリウキ~ック!」
其処では、モカさんとリウさんが(恐らく)模擬戦をしていた。
「マイ」
「な~に?サウ」
「此処に居るとなんだか疲れるんだが」
「ええ~。せめて私の訓練終わってからね!」
「…はあ…」
訓練用のディスプレイでマイさんが訓練している横でサウ君が呆れている。
「結構、騒がしいな」
ボイスがそう言って、ボクも
「まあ、そうだね。皆宇宙に行くって決まってから感極まってる感じだね」
「ミユウ、それは少し違う気がするが…まあいい、じゃ、俺等も何かしようぜ」
「ああ」
ノイズ君とリユウは病室で寝ている。
毒が抜けたとはいえ、まだ安心は出来ない。
そんな中、ある事件が起こってしまった。

「どういう事ですか!!」
「言葉通りだよ…ミウウちゃん、私も、分からないよ」
目の前に居るララは言った。
「そんな…嘘…でしょ…」
まさかの、まさかだった。
こんな事が起こるなんて…。

リユウ視点
「…此処は…」
そういえば、リユウ、毒にやられて…。
「お姉ちゃん…また、お姉ちゃんに心配かけちゃったの…」
もう、心配をかけたくないって、リユウ、誓ったのに…。
破っちゃった…。リユウは悪い子なの。
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
『何で、君はそんなに謝っているの?』
「リユウは、悪い子だからなの」
『何で?』
「大事な約束、破っちゃったからなの」
『なら、私が今から言う所に来て。貴方を、悪い子から良い子にしてあげる』
「そうなの…?」
『そう。だって、貴方は、今までお姉ちゃん達に助けられてばかりだったんでしょ?だから、私が、貴方を一人でも何か出来る様にしてあげる。誰かの助けも要らずに。じゃあ、私が今から指名する場所に来て』
「分かったの」
お姉ちゃん。
リユウ、お姉ちゃんに迷惑かけない、良い子になるよ。

ミユウ視点
「嘘…なんで!!ボクは、ボクはただ、リユウが心配なだけだったのに…!!!」
ボクは、リユウの残した置手紙を見て、絶句していた。
「迷惑かけない様に…リユウは、きっと、ただミユウに守られているだけじゃ、物足りなかったんだよ。自分の力が足りないから他の人に頼ってしまう。そんな自分が嫌で嫌で。きっと、そうだったんだよ」
「ボイス…」
ボクは、ただ、呆気に取られるだけだった…。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌姫戦士ボカロボット第22話

次回予告
ミユウ「リユウ、ボクは、ボクは何をしたら良かったの?ボクは、ただ、リユウの力になりたくって…。強大な力にとらわれたリユウ。ボク達が選んだ道…次回「家族の愛は、永遠に…」ボクの選んだ道は…!!」

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投稿日:2011/09/25 18:01:21

文字数:1,275文字

カテゴリ:小説

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