ボーダーレスな響きが興味を一層引き立てて
素頓狂な錯誤で早とちり
悩んで 拱いて 独り背比べ
精査するに及ばぬ団栗だ
ただ融和と看過で無為な日々を拵えて
暗鬱と共に食い潰す 一人
何千回と手を繋いで
何万回と手を切られて
逸早く 我先にと
答えを求めるその陰に
心の読めぬ何某の手招きがちらついて
僕を惑わせる
見境無しの喜劇が表皮を一切引ん剥いて
突慳貪な態度は空回り
羨んで 事欠いて 独り前倣え
その内誰も彼もが誰何する
繰り返す 一人
何千回と手を砕いて
何万回と手放して
労苦の末 須らく
捉えて掴んだその解が
憧れていた彼某の手垢に塗れていて
路頭に迷わせる
何を手に入れようと
何処に辿り付こうと
その先も轍が伸びていて
同じ結末へ運ばれる
また宥和と感化で生きる術を携えて
安寧の底に身を任す
ただ柔和と謙虚で自己主張は弁えて
無愛想な夢に甘んずる 一人
何千回と手を食らって
何万回と手を焼いて
急いた者は馬鹿を見る
嫌いを眺めるそんな日々に
終止符を打つ為の教程は何処にある
分かりやしない
何層倍に手を汚して
何通りもの手を使って
自分すら見失い
終いには全て無くなった
それでも伸ばすこの手だけは下ろしたくないんだ
前人未踏 至極の答えを掴むまでは
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