遠いあの森に沈んだままの
永遠かたる ひそやかな月
毎夜尽きる星を溶かして
贋物(にせもの)の羽根を 私はつくる
それではまるで雪のようだと
諦めたように 笑うあなたの
静かな余韻が消えないのを
また一つ「面影」と数えて
折った指の隙間から
くぐり抜け ふり積もる
癒えるための痛みでまた
朝になれば私は死んでいく
だけどちがう名前はいらないの
繰り返す夜はもう 私を孕んでる
遅咲きの森に鎮めたままの
永遠綴る 逆さまの月
毎夜ねむる星をおとして
汚れていく手を 私は見つめる
「誰かが知る側面(あなた)はいらない」
安らかな声は歌に似ていた
私を探してさまようような
拙さに狂気を 埋めて
生まれながら私たちは
白い光、ほどかれ死んでいく
けど何度でも私は私を
あなたはあなたを 演じるしかできない
生きるための痛みで今日も
朝になれば私(あなた)は死んでいく
けど怖がることはもうないよ
終わりなんて始めから 「 」
一つの夜と二つの森
二つの月と一つの海
あなただけを見つめてる
わたしがまた生まれて逝く
それは閉じた箱、庭
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