咲耶姫
飲めや歌えの大騒ぎ 私の迷惑考えず
花見に来たと言いながら あなたあんまりじゃない?
団子ばかり食べてないで 私のこと見てよ!
季節は春夏秋冬(よっつ)もあるのに 私に逢いに来てくれるのは
春(ほんのひととき)だけなんて 少し勝手過ぎじゃない?
私を好きだというなら 春夏秋冬(いつでも)愛してよ!
顔を見せたと思ったら
私の周りを 汚すだけ汚して去っていく
もしかして恨みでもあるの?
それならそうと云ってよ
無駄な期待などして傷ついてしまう前に
生き血を吸ったような 薄紅色の花弁(はなびら)の
儚く散っていく様を 美しいと云うなら
新緑に萌える私も 綺麗だと云ってよ!
ようやく逢えたと思ったら
私の周りを 荒らすだけ荒らして去っていく
愛でに来てくれたんじゃないの?
それとも嘲笑い(わらい)に来たの?
せっかく咲かせたものをすぐ散らす私を
花弁が散っていくのに比例して
私への愛が消えていく
秋には葉も落ち
裸の冬 心さえ凍えてしまうわ…
顔を見せたと思ったら
私の周りを 汚すだけ汚して去っていく
もしかして恨みでもあるの?
それならそうと云ってよ
無駄な期待などして傷ついてしまう前に
ひとときの逢瀬のはずなのに
私の心を 荒らすだけ荒らして去っていく
次に逢えるのはまた春なの?
どんなに待ったとしても
思いは届かなく 胸を締め付けるだけなら
いっそ二度と顔を見せないで!!
コメント1
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ご意見・ご感想
時音
ご意見・ご感想
初めまして。たまたま拝見したのですが、少し驚かされました。桜の気持ちを歌詞にするっていう着眼点と、春しか桜を愛でない人達への非難というか寂しさというか……ああ、確かにこんなこと思ってそうだなぁと共感しましたね。初の作品だからか、インパクトがとても強く個性的で素敵な作品に仕上がっている気がします。
2010/04/20 22:21:50
百足
コメントありがとうございます。
コメントをもらうのは初めてだったので、嬉しいような恥ずかしいような変な気持ちです。
書きたいものがたくさんあるので、これからも少しずつ詩を書いていきたいと思います。
2010/04/22 23:16:39