1A
騒がしい街がうそぶく灯(あか)りは
私を明日(あす)へと誘(さそ)う
虚(うつ)ろな視線と閉じ行く瞼の
その隙間で手を伸ばす
1B
汚れた蜜の毒は息を奪い
喉を刺せば壊れていく
潜(ひそ)ませたパラノイア
1サビ
儚い夢だと解(わか)ってもひとりの夜を
紛らわす優しさで眠らせて
かけられぬトリガー 抱きしめた声は
灰色の朝にかき消されてく
2A
かすかな期待で感じる微熱は
いつの日にか失った
2B
呑み込む度に増える静かな嘘
喉を刺せば零(こぼ)れていく
隠されたディストピア
2サビ
冷たいナイフに触れられぬ 弱い私を
ささやかな快楽で眠らせて
目尻を伝って流れる孤独は
溺れる身体と混ざり合うよ(う)に
C
いつか反芻(はんすう)した悲しみごと
もう終わりにさせて
手放したもの 眩しい記憶
一縷(いちる)の願いまで
流れて消えて行くさだめなら
サビ
暖かく揺れるひとひらの淡い光を
この胸に抱いたまま眠らせて
目尻を伝って流れる孤独は
溢(あふ)れた叫びと混ざり合って
灰色の明日(あす)に呑まれてく弱い私を
紛らわす優しさで眠らせて
懸(か)けられぬ問いが 真実(こたえ)だとしても
今だけは許してと目を閉じる
深い
夢に溺れ
嗚呼 闇に
沈むように
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