しばらくして、結局、俺はカフェ・カフェに行くことにした。直接会って、バナナがたくさんもらえるなら何でもやろうという、妙に心地よい開き直りという考えに至ったからだ。
しかし・・・。
この先に待ち受ける過酷さを見たら、回れ右をしてそそくさとダッシュで逃げるだろうな、絶対。
「こんにちはー」
おしゃれな木製のドアを開ける俺。
「・・・あら、」
そんな俺にすっごく大人っぽい、俺が密かな憧れを持つルカが優しさを込めた視線を向ける。
・・・ずっと、こんなんだったらいいのに。どうして、
「きゃー! レンきゅーん! 来てくれたのね!!」
どうして、大人っぽさの欠片もない態度で俺に接するのだろう。俺、子ども扱いされるの、ちょっとというかものすごく苦手なんだけどな。
でもまぁ、抱きつかれるのはそんなにいやじゃない。
「・・・マスターから、電話あったから」
「マスターの言うこと、ちゃんと素直に聞けたのねー!」
そう言って、もっと強く抱きついてくる。しかし、
「あ、メイドね!」
俺から離れて、ルカは俺をじろじろと見た。
「えー、・・・だいたいあの丈でいいかな。・・・んー、もう少し短くする? しちゃおうか!」
「・・・何を?」
少し不安になった俺は、ルカを見る。
「何って、もちろんスカート丈に決まってんじゃない!!」
ものすごく可愛らしく笑って、ルカは断言する。
「・・・」
「というわけで、向こうの部屋使っていいから、着替えてきてね♪」
黙り込む俺に、ルカは続けて言った。そして、あげくの果てには、
「あ、ちゃんと猫耳も付けてにゃん☆」
まるでとどめを刺すかのような言葉をもらって、向こうの部屋に行く俺。バタンとドアを閉めて、ふとテーブルを見ると、黄色い何かが畳まれておかれているのに気付いた。その上には、猫耳と『レンきゅん専用制服☆』とだけ書かれて載せられていた。
「・・・」
とりあえず、猫耳と紙はどけて、黄色い衣類のようなものを広げてみた。
「・・・やっぱメイド服かー。そうだよな、制服だもんな」
俺は棒読み口調で呟く。よくよく見れば、通常のメイド服と変わりはない。色は思いっきりちがうけど。
「・・・って、あれ」
これ、どう着るんだっけ? 俺、そんな趣味ないからよく分かんない。
しばらく立ちつくしていたが、とあるものを見つけて、俺はルカのところへ行く。
「あら?」
少し目を丸くするルカに、
「ちょっと電話借りてもいいかな。アカイト呼んで、服着るの手伝ってもらうからさ」
わざとはにかみながら、俺は言う。
「やっぱりそう来るかと思ったわ!」
すると、なぜか嬉しそうな表情で喜ぶルカ。
「レンきゅんったら、私にお願いすればいいのに♪」
「え、でも恥ずかs「着替え終わったら、ちょっとした特訓するわよ!」
俺の言葉を強引に遮り、ルカに引っ張られて向こうの部屋へと連れ込まれることとなった。
ああもう・・・メイドなんて、ごめんだ!
日常的環和 33話 メイドなんて、ごめんだ!
こんにちは、もごもご犬ですお久しぶりです!
・・・あえて何も聞かないでほしいな←
今日は午前中しかいないと思うから、早々と終わります、はい。
そういえば、もうすぐバレンタインですね!
今年はネタがないため、投稿しません←
それ以外は・・・、今年は作るのに時間がないと諦めたので、買いに行きました。といっても、2人分しかないからね!!
だって、明らかに当日もらえるから・・・ね?
あとの人は、くれたらお返しはする! 多分・・・。
次回も、お楽しみに!^^
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