引き出しに閉じ込めた暗闇を
きみが「夜」と名付けたそのときに
星が生まれたの
*
朔の夜に星はあかるく
きみがともす星座をなぞる
はるか遠く向こう岸まで
届くほどの光が欲しい
誰を待ちて咲くのか
夜の端に揺れる白
それは火にも花にもなれる
そうでしょう
御伽噺の続きに手を伸ばすように
まだ誰も知らないところへ行こうよ
きみがくれた言葉、旋律とともに駆ければ
それだけでいい 見てて
*
咲くの 夜に 言葉を抱いて
ここはただの暗闇じゃない
はるか遠く向こう岸まで
届く声をボクは知ってた
不可視の腕を伸ばし
無機の陽に透かす
嗚呼、ゆくえを決めるために
名前を呼んでよ
その手をとって並んで駆けたなら なんて
約束は交わされただけで足りるの
きみがくれた言葉、旋律を胸に歌えば
それだけでいい ほらね
*
誰を待ちて咲くのか
夜の端に揺れる白
それは火にも花にもなれる
そうでしょう
御伽噺の続きに手を伸ばすように
まだ誰も知らないところへ行こうよ
きみがくれた言葉、旋律とともに駆ければ
それだけでいい 見てて
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