《1A》
並ぶ背表紙 放課後に染められた指先で
なぞる窓枠 帰る支度と春の風を待っている
《1B》
白雪に溶けるみたいな細い喉は 笑い合う
林檎から紡いだ糸で 連れ出して遠くへ
《1S》
天の河原を訪ねて 揺れる水面に手を浸す
頭に描いた静かな月は 広がる波紋に飲み込まれ消えた
《2A》
誰も知らないここにいる君は誰? ありがとう
季節外れの コスモスの花 レイテンシの贈り物
《2B》
音も無く瞳を閉じて 日常から空を見る
狂い咲く1か0かの回路はもうおやすみ
《2S》
星の砂漠を旅して 砂の時計も返らない
まぶたに浮かんだあえかな夢は 架空の世界で重ね合った声
《C》
凛と立ち 煌々と煌めく明かり
羽飾り競い 好き好き語る
やきもちより 増えた絆
迷子の心 目覚めた場所も
柔らかい海のまんま エピローグ
《3S》
枯れた事さえ忘れて 思い留めてたまゆらに
机に隠れた朝顔だけは 日向にまどろみこぐ船を見ていた
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