魔界で戦争が起きたから、人間界に来た。

平凡で、たかが痴漢ごときで警察沙汰になるような世界で暮らしていくには、少々骨が折れそうだった。

そんな俺(悪魔)は朝から晩まで『いんたーねっと』というものにハマってしまい、新しく買った『す●ほ』なるもので『ねっとわーく』の住人(人じゃないけど)と化している。

俺には人間界での『幼馴染み』がいて、そいつは俺が悪魔ということを知らない。

つーか俺の家族以外誰も知らない。

『がっこう』の『やすみじかん』の時に俺が『けーたい』をしていると、『めーる』がきた。

因に今、俺は『だんしこうこうせい』というもので、『こうこういちねんせい』の姿でいる。

実際の俺より2、3センチばかり小さいこの体はとても扱いにくい。

そして、その『めーる』の内容なのだが。

『今週の日曜日、遊びに行こうよ。」

と、いうものだった。

今は金曜日。

この『めーる』の主も『こうこういちねんせい』なのだが、彼の『がっこう』は今日、どうやら休みらしい。

彼の『がっこう』では『けーたい』を使うことができないのだ。

『今日、休み?』

一応そう返事をしたが、帰って来た返信を見ると、

『いや、ずる休み。』

と書いてある。

少し考えてから。

『学校はあるんだな?』

と、送ると、

『学校はあるけどね。』

と、返って来た。

こいつ。

ずりぃ。

暫くしてから、

『で、遊びに行かない?』

と、また来たので、

『いいけど?』

と、返信する。

『ありがとう。』

そう返事が返って来てから『めーる』はこなくなった。

もう授業が始まっている。

だが、他の人には俺は普通に勉強しているように見えるだろう。

そうなるように術をかけているから。

つまらない。

そう思ったので、教室を出て、屋上に向かった。

本当の俺の姿は他の人には見えない。

けっこう便利である。

屋上についた。

風はなかった。

もう一度『めーる』を見てみる。

日曜日が楽しみだった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【オリジナル】遊びに行こうよ。

『遊びに行こう』

人間の友達から、そう『めーる』が届いた。

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投稿日:2013/04/04 15:06:38

文字数:857文字

カテゴリ:小説

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