何から逃げたくてここにいるんだろう　何も思い出せずに
ひどく楽園に似た海の水底　静寂と揺れてる
バラバラに壊れてこぼれ落ちたまま　足元で物言わぬ
色彩を失くしたパズルのピースを　ただ見つめてた

うたかた弾ける　Ah　私を呼んでる……？

遠くぽつり浮かぶ　片割れの月が　この目には眩しくて
それでもこの空に　瞬きを忘れてる
星が消えてく――
夜明けのブルーモーメント　くるしい　いとしい


存在の意味を問いかけても誰も　応えてくれないのに
機械的に廻る針だけが現在(いま)の　正しさを象る
掴んだぬくもりで震えるくらいに　自分の温度を知る
夢中になって生きてみたいと叫ぶ　感情の声

あふれる雫が　Ah　さざ波に溶ける

変わらないことより　変われないことが　ずっとずっと怖くて
生まれたての願い　間違いなんかじゃなく
それでいいよ、と――
夜明けのブルーモーメント　おしえて　おしえて


踏み出すたったの一歩が
世界(じぶん)を変えること
心の何処かでは　分かっているけど

遠くぽつり浮かぶ　片割れの月が　この目には眩しくて
それでもこの空は　形のない未来へ
星を隠すよ――
夜明けのブルーモーメント　くるしい　いとしい