西山貴文 記
音楽青年の憂鬱 リライト
(架空の話ですので諸々気にせず読んで下さい。此の小説による自害他害行為を禁じます)


第1章 或女
第1話
三日目の徹夜明け、ようやく曲は完成した。
霞む目でフラフラしながらキッチンへ行く。
インスタントのコーヒーは少し苦めだった。

「卒業?」
「そろそろ何か一発作って」
「卒業」
「色んな業績と共に」
代替わりしてよ、そういいたいのだろう。
「来月のボーマスは」
「未だだよね」
「そりゃ」
「次の次ぐらいでどう?」

卒業=引退。
表舞台から去ってくれと言う依頼。
梅雨の晴れ間で、陽炎の立ちそうな暑さ。
此の夏の選挙戦で街宣車がうるさく通る。
煙のように消えられはしないのだが。

コンビニの角の交差点で別れ自転車置場に行く。
サドルが暑くなって居る。
さて、何処へ行く。


第2話 
快速自転車で行くと、割りと近い町。
京王線の始発駅のある町。
自転車置場にやや難があった。

万一の場合、と思いつつ路地裏に自転車を停めた。
回収車が来たら一発なのだが致し方ない。
駅へ向かう。
舞台だからと言うことであの歌を聞く。
京王線の駅はこの上。
喧騒で泣き声等は聞こえない。
南口のバス停へと歩いていく。
戸籍改竄者が居ると言う噂。
記載事項を確認に。

此処をさらに南に下ると自然公園が有る。
暫く行ってない。
別れの時に行く、って噂を聞いてる。
ボッチの自分にはあまり関係ない。
都市伝説でデートスポットが一つ減る。

なかなかバスは来ない。
バス停の天井は日除けには少し。
「あのう…...」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

音楽青年の憂鬱 リライト

著作権法に基づきます。

閲覧数:84

投稿日:2025/08/22 12:51:21

文字数:675文字

カテゴリ:小説

クリップボードにコピーしました