王子は互いに愛し合っている姫君がいました。

王子は姫君を大好きで大好きで大好きでした。
姫君も王子を大好きで大好きで大好きでした。

丘の上にある白くて大きな樹の下で、
二人は本を読んでいる時間が一番幸せでした。
でも幸せな時間は長くは続きません。

とあるある日、王子は
戦争で遠くの国に行くことになりました。
姫君は悲しみました。王子も悲しみました。

王子は姫君に約束をします。
「必ず帰ってくる」と。
「必ず馬車で姫君を迎えに行く」と。

とうとう旅立つ日が来ました。
王子は姫君が悲しまないように
笑顔で大きく手を振ります。
姫君も同じように手を振り返しました。

それから、丁度ひと月後。
戦争は終わり、
王子が母国に帰る日がついに来ました。
王子は戦地から城まで馬を休ませず、
長い長い道のりを駆け抜け続けました。
城に着くなりすぐに馬車に乗り換えます。
遥か先を王子は指差し、叫びます。
「あの白い樹の立つ丘へ急いでくれ!」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【童話】ハイド

「RE:HIDE」で慶の話に登場する物語。

まだ、未完です!スミマセン!

閲覧数:126

投稿日:2014/08/03 00:37:39

文字数:421文字

カテゴリ:小説

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