待ち合わせの駅前 着いたのは5分前
駆け込んだトイレで整えた髪と香水 身だしなみ
響いたベルに 慌てて脱げたサンダル
電車から降りた君 少し照れた浴衣姿
見とれてた俺に そっと差し出す左手
「どこ行こう?」 「何しよう?」
今日は必要ない いつもの会話
目的地は駅前の空地
ここまで聞こえる祭り囃子(まつりばやし)
セミの声も 夏の匂いも遠くに消えて
他人(ひと)の声も 夏の暑さも気にならなくなって
夜空に咲いた恋の花
「いつまでも消えるな」と心の中で呟いた
沈んでいく夕日 増えてく人混み
人の流れに押されて 見失った君の姿
慌てて伸ばした手 すり抜けた二人の手
すぐに見付けた君の姿 不安そうな顔
泣き出しそうな君に そっと差し出した右手
「大丈夫?」 「心配ないよ」
言葉に出さずに強く手を繋ぐ
打ち上がる花火に 輝く瞳
涙を止める祭り囃子
1
セミの声も 夏の匂いも遠くに消えて
他人(ひと)の声も 夏の暑さも気にならなくなって
夜空に咲いた恋の花
「いつまでも消えるな」と心の中で呟いた
右手に繋いだ君の左手
軽く滲んだ汗さえ愛しくて
打ち上がる最後の花火
見とれた君の横顔
気付かれないようにそっと
呟いた愛の言葉
夜空に咲いた夏の花
淡く消えた夜空の花
隣に咲いた恋の花
来年もこの場所で
君と見上げる夏の花
固く握り締めて誰かを傷付ける
そんな使い方しか知らなかったのに
優しく包むように誰かを守っていく
それを教えてくれたのは君でした
固く握ったこの掌を
決して離したくないと
君の寝顔を見て思うのです
*サビ
運命的な出会いじゃないし
皆が振り返る美人でもない
それでも君を失いたくないから
今日も君と手を繋ぐ
暖かい温もり 変わらぬ想い
失いたくないから明日も君と手を繋ぐ
2
些細な事で傷付けあった夜も
次の日には何もなかったように
「ゴメンね」の代わりにてを繋ぎながら
いつもの道を二人で歩いているんだ
たくさんの人がいるこの世界で
この手の温もりをくれるのは
世界で君一人だけだと思うのです
サビ2
一緒に居る理由(わけ)は出てこないけど
離したくない理由(わけ)はたくさんあるんだ
それが現実(ほんと)にならないように
これからも君と手を繋ぐ
君の体温 側に居るあかし
失いたくないから君と手を繋ぐ
*サビ
運命的な出会いじゃないし
皆が振り返る美人でもない
それでも君を失いたくないから
今日も君と手を繋ぐ
暖かい温もり 変わらぬ想い
失いたくないから明日も君と手を繋ぐ
二人の手がしわくちゃになっても
変わらずに君と手を繋ぐ
繋いだ二人の手の中に
たくさんの想い出を閉じ込めよう
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