A
地雷の埋まった砂浜の上で
手をとり踊りましょう
海から吹き込む生温い風は
恋をも冷ますでしょう

B
どこまで 行けども
塩は満ちて 僕らを濡らす から

S
潮風に枯れた桜の木に
咲いた 紅花の夢は 色濃く
生まれれば一人
手を繋ぎ二人
死ぬときは一人
手を繋ぐ二人
S
潮風が濡らす二人の頬
せめて 死ぬその時だけ さよなら
生まれれば一人
手を繋ぎ二人
いつまでも一人
今だけは二人
さあ、波間に 波間に

C1
生きるほどに 現世は 嗚呼 それ地獄
地獄よ おいでませ

A
気づかぬふりした砂浜のダンス
そろそろそれも尽きて
笑う顔が泣き顔に変わるなら
海へと入りましょう

B
生きても 死んでも
罪は満ちて 僕らを濡らす から

S
闘争に消えた命の火に
二人 あの頃の夢は 残酷
生まれれば一人
手を繋ぎ二人
死ぬときは一人
息絶える二人
S
深海に沈む二人さらう
波は 沖を目指しゆく さよなら
生まれれば一人
手を繋ぎ二人
いつまでも一人
目を覚まし一人
さあ、波間に 波間に

C2
死にたくても 死ねない 嗚呼 それ地獄
一人だけが 残った 嗚呼 それ地獄
一人だけの 砂浜 嗚呼 それ地獄
あなただけが 海へと 嗚呼 それ地獄
地獄よ こんにちは
地獄よ こんにちは
憎悪