あの雲に乗って飛んで行けたら　君と一緒に旅に出ようか

いつも君が言うんだ　「探検に行こうよ」
大荷物で　服が汚れても気にしないで　さぁ行こうと手を差し出してきた
僕は君の笑顔に負けて　どこまでも一緒に探検した
成長すると共に　僕らは忘れてしまった　あの時約束したこと


今行くから　お願い　君もあの場所で
あの時言えなかったこと　ちゃんと言うから　今行くよ
君の笑顔取り戻しに行くから　あの時のあの場所　秘密基地
今でもあるのかな　何でもいいや　会いたい


どんどん幼さが消えていくと僕らは目も合わせなくなった
隣にいるのに　遠い　言葉を飲み込んでは俯いてた
でも聞いたんだ　君がこの街を出ていくことを
その前に君に言わなきゃ　見せなきゃいけないことがある


今行くから　お願い　時間をください
あの日君の笑顔に負けたんだ　それはきっと幼い恋心で
ちゅーしたの憶えてる？　僕はまだ憶えてる　君の笑顔
好きだよ　好きだから　会いたい


壊れかけのベンチで俯き僕を待ってる君
幼い君が隣にいた気がした　そして叫ぶ　僕は笑う　君は振り向く
草むらの真ん中にあるあの木にぶらさがる　君へのスキ


君が好きです　お願い　泣かないで
あの時聞きたかった言葉と共に　君からのちゅーだ
私もです　あの時言いたかったの　やっと繋がる
好きだよ　好きだよ　やっと言えた　ねぇもうひとつお願い　また一緒に探検しよう
ほら　行こうよ　あの雲に乗って

僕らの時間が動き出した　あの大きな雲に向かって
走り出した　笑って転んで　あの雲へと