「蠅の王」(作詞:砂糖)


外界から遮断されたその一辺倒な空間は

ミエナイなにかに翻弄されて
ミエナイ誰かに洗脳されて、

それでもその中でなんらかの個性を発揮したい私は
昨日も今日も明日も紀元前も蠅の王

(1)

魔法でもかかったかのような疑心暗鬼
魔王に操られたかのような自己嫌悪

欲しい物はなにもない。
欲しい物は此処にない。

そんな二律背反と矛盾と自己犠牲を混ぜ合わせて呪文を唱えて、

イケニエは親友をちょいとひとつかみ。

生まれ出たその感情こそ《蠅の王》

グロテスクとリアリティに板挟まれて

ただ我欲のタメに人を喰い

ミエナイなにかに命令されて
ミエナイ誰かに手玉に取られ

がんじがらめの糸でなんらかの個性を殺された私は
意図も意志も意見も紀元前も

ミエナイなにかを探し求めて
ミエナイ誰かに邪魔をされて

がんじがらめの意図でなんらかの個性を失った私は
昨日も今日も明日も紀元前も蠅の王

(2)
天罰でも当たったかのような因果応報
神様に操られたかのような自業自得

欲しいものしか此処にない。
欲しいものはどこにもない。

そんな付和雷同と齟齬(そご)と滅私奉公を混ぜ合わせて呪いを唱えて

イケニエは親友をちょいとひとつかみ

生まれ出たその自分こそ《蠅の王》

ノイズノイズノイズノイズ・笛の音

ただ食欲のために人を喰い

ミエナイなにかのために働いて
ミエナイ誰かを捜し求めて

ミエナイ自分を捜し当てて
ミエナイなにかに途方に暮れて

それでもその中でなんらかの個性を発揮したい私は
ミエナイミエナイミエナイ私を作り出した。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

蠅の王 作曲師さん募集

蠅の王って小説がありました。
あれ最後まで読んでないんですよ。

閲覧数:34

投稿日:2011/05/24 00:51:04

文字数:687文字

カテゴリ:歌詞

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