凍える空気は重く
立ち込め視界も零
吐く息は真白い

零れる雨粒数え
狂った鼓動の音は
ただ躯の中で響いた

どれだけ殺めて藻掻いて
叫びを届けようとしても
還るのは残響ただ虚しく

過ち嘆いて気付いて
時はもう戻ることはない
牢の中で

血溜まりに陽の光が注がれ
昇る瘴気は紅黒く染め上がる
息をしているうちは美しかった
今はただの塊に成り果て

優しかったあなたはもう此処には
何か遺すことさえも叶わない

ねえもう一度呼び掛けて
抱き寄せて髪を撫でて
あんなに愛していたのに
殺してしまった


冷たい鎖に繋がれ
償うことも出来ず
罰を待つ日々が続いた

赦してくれなど云えない
私を殺したいほどの
憎しみと怒りと憤りと

全てが混ざり合いやがて
激しい闇に変わるだろう
絶望へと


愛故に突き動かされた
誰にも触れて欲しくないと
そう強く願っていた
私だけのあなたがいい


血溜まりに陽の光が注がれ
昇る瘴気は紅黒く染め上がる
息をしているうちは美しかった
今はただの塊に成り果て

優しかったあなたはもう此処には
何か遺すことさえも叶わない

ねえもう一度呼び掛けて
抱き寄せて髪を撫でて
冷えた手を握り暖めて
優しい瞳で微笑んで
あんなに愛していたのに
殺してしまった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

瘴気

通算477作目です。
最初は湯気をテーマに作り始めたのですが、およそ湯気とは連想できない内容になってしまいました。

愛情が過剰になって、愛した人を殺めてしまうという...
その罰を受けるために、牢の中で物思いにふける人物の想いを表してみました。

閲覧数:31

投稿日:2018/07/20 20:11:04

文字数:542文字

カテゴリ:歌詞

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