ケラケラケラ
嗤う猫
沼に入(い)り 泥水で、喉を潤す覚悟

炎、灯る 二本の尻尾
クラクラと、一網打尽
沼の魚は、これで、ゼンブかな?

一番の大物 こっそりと
彼(か)の大者(おおもの)の元へ
「お納めください」
魑魅魍魎の主 名を、ぬらりひょん

漂う闇々 喉を擽る
「生臭い泥魚を、儂に食えと?」
滴る汗々 死迄、戦慄
このまま居たんじゃ 四肢を、掻っ斬る
化猫風情じゃ、どうにもならぬ

妖気、纏う 鋭い爪と
ピチピチと、大漁大漁
沼の魚も、ペロリ、たいらげて

一番の上物 ひっそりと
氏(し)へ、上納をしよう
「貴方の物です」
魑魅魍魎の首領(どん) あの、ぬらりひょん

苛立ち、叱責 雑魚に、用無し
「生臭い泥魚に、儂が笑むと?」
煌めく、切先(きっさき) 血迄、欲する
逃げよう、途端に 走る、陳謝で
化猫風情じゃ、逃げるが妥当

ケラケラケラ
嗤う猫
下を見て 人間を、馬鹿にするしかなくて

漂う闇々 喉を擽る
「生臭い泥魚を、儂に食えと?」
滴る汗々 死迄、戦慄
このまま居たんじゃ 四肢を、掻っ斬る
化猫風情じゃ、どうにもならぬ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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猫と、魚と、ぬらりひょん

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『駒下駄を履いた猫』#2

閲覧数:61

投稿日:2023/03/05 17:54:31

文字数:478文字

カテゴリ:歌詞

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