Ａ
雑音警鐘最期の声
頭蓋骨の中で反響した
握るバールは錆び付いたまま
手放せない

Ｂ
蹴って殴ってかち割って
血も涙も出さない化物を
地面に転がして
月を背に、振りかざす

Ｓ
さぁさぁ、皆、出てこいよ
残らず浚(さら)って飲み込んで
死んだような目をした俺に
バラされるのも一興だろ？

さぁさぁ、全部、見せてみろ
残らず搾(しぼ)って吐き出して
黒服、紅(あか)、滲(にじ)んだ俺に
笑われるのも一興だろ？

あぁ、解体事情！



Ａ
雑音警鐘最期の声
廃ビルの奥で反響した
ドラム缶、影ひきずったまま
逃げられない

Ｂ
切って削ってへし折った
血も涙も出せない化物は
地面に転がって
月を見て、吼え叫ぶ

Ｓ
さぁさぁ、皆、出てこいよ
残らず滾(たぎ)ってしけこんで
澄んだ空気のこんな夜(よ)に
傷つけるのも一興だろ？

さぁさぁ、全部、見せてみろ
残らず刻んで貪(むさぼ)って
自分のエゴ貫く俺に
使われるのも一興だろ？

さぁさぁ、皆、出てこいよ
残らず浚って飲み込んで
死んだような目をした俺に
バラされるのも一興だろ？

さぁさぁ、全部、見せてみろ
残らず搾って吐き出して
黒服、紅、滲んだ俺に
笑われるのも一興だろ？

あぁ、解体事情！
あぁ、解体事情！
解体事情！