光の届かぬ魔の森の奥　黒に染まる未開の地に隠れ住むもの
力こそが全て凶悪の土地　荒狂いの兵士がうごめき潜む

奪い取った財宝溢れるほどに　それでも満足などはするはずもなく
ギラリ光る鋭い武器を携え　目の色を変えた戦士トロール

太陽が沈み月が昇る夜空に　突如響く狂気の声最期の叫び
寝静まった村はすぐに彼の餌食に　獲物目指し走り始め狩りははじまる

さあ叫ぶがいい　さあ怯えるがいい　すべてを奪い取り　すべてを喰い尽くし

東の空明るく夜が明けるとき　宝抱え急ぎ足で住処に帰る
かき集めた水晶金の山々　薄暗い魔の森が光り輝く
一夜明けた村には誰も残らず　見るも無残変わり果てた狭き人里
また一つの名前が地図から消える　暴れだせば最後戦士トロール

日が沈んだ後に惨劇を繰り返す　血に染まった腕を掲げ次から次に
腕を切られ足を切られ傷つこうとも　すぐに元に戻り彼は嘲笑うだけ

さあ叫ぶがいい　さあ怯えるがいい　すべてを奪い取り　すべてを喰い尽くし

そして今日の夜も彼は動き始めた　人の声がピタリとまる午前０時に
村に響く刺さる様な教会の鐘　鳴り響いた鐘に彼は怯え立ち去る

さあ叫ぶがいい　さあ怯えるがいい　すべてを投げ捨てて　すべてを諦めて