焦燥 節操 無味乾燥
吹き荒む このドライな街を歩いていた
塵風 英風 馬耳東風
舞う砂は 心を刺して抉るような
暗澹 惨憺 臥薪嘗胆
浮き漂う毎日は 回転草の如く
陰惨 辛酸 乱離拡散
今日もまた 訪れる夜を怖がった

西の空が朱に染まって
夜の帳が下りる前に
門戸を閉じてしまおう

さあ、颱(あらし)も沙(すな)も何もかも
扉の外に締め出して
凍て付く夜の家、暖炉には
暖かい、暖かい焔が燈る
月光さえも遮られる
宵闇の底に隠された鋭い刃など
明日には朝陽に紛れて消えるだろう

反実的即効性逃亡
逃げ惑う 花畑にて蝶を追い駆ける
草叢的頽廃化脳内
朽ち軋む 無気力で錆びた船で踊る
内向的漸進的逼塞
閉じ籠り 叫び声は雑踏に殺された
相対的乖離性感情
姿見に映った自分から目を逸らす

満たされない毎日が 無意識裡に去る
それを不満がったって 意味も無い
救いを待ち 安穏の地の底に沈む
願わくば、あの子守歌

そう、志も現在も 何もかも
捨て去った夜に見付け出した
病み憑く悦楽は底識らず
快く、快く 生命を削る
日光さえも届き得ない
海原の底で燻った
小さな火の種が消えてしまう
その前に碧落を再び拝め

ああ、解って居たんだ 何もかも
救いの手など無い事も
その躰を絆す錆びた鉄
身震って 奮って 振って 踏んで
重い膚を脱ぐ
さよなら、自分を愛した日々、
心に詰め込んだ砂袋
颱を沙を撒かせよ少年
眼前に広がるは 茫漠たる蒼昊

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

DESERT_RUIN

歌詞です

閲覧数:118

投稿日:2014/01/12 20:37:37

文字数:622文字

カテゴリ:歌詞

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