愛を知らぬ化け狐は
忌み嫌われ 虐げられ
優しさというものを知らぬ
それを見た若人(わこうど)は
狐を家にあげ 養う
狐は警戒した
「お前も私に見返りを求めておられるのだろう?」
若人は抱きしめた
「私はあなたに温もりを知ってもらいたいだけ」
優しさを知らぬから
優しさを求めて
優しさを知らぬから
優しさに戸惑う
愚かな狐の物語
愛を知らぬ若人は
忌み嫌われ 虐げられ 故
優しさというものを知る
愛されぬなら私が愛そう
狐を家にあげ 養う
若人は語った
「私はあなたに輝かしい世界見せたいのだよ」
狐は遮った
「お前は私に願望を押し付けているだけ」
優しさを知らぬから
優しさを与えよう
優しさを知らぬから
優しさに慣れない
陳腐な若人の物語
優しさを知らぬから
(優しさを知らぬから)
優しさが苦痛で
(優しさに飢えている)
優しさを知らぬから
(優しさを知らぬから)
涙が溢れる
(あなたを愛そう)
優しさを知らぬなら
優しさを探そう
優しさを知らぬなら
優しさをみつけよう
優しさを求め合い
優しさに溺れて
愛無きフタリの物語
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