【完結編】その魔王はまるで恋する乙女のように 3【自己解釈】
投稿日:2012/12/11 22:03:05 | 文字数:874文字 | 閲覧数:104 | カテゴリ:小説
原作:http://www.nicovideo.jp/watch/sm19550230
魔王は魔王らしくないいい人だった。
≪その魔王はまるで恋する乙女のように 3【自己解釈】≫
【魔王side・2】
……なんだこのメールは。
気持ち解るけど、あーいうおじさん見てると腹立つんだよ! テレビでひどいこと言ったら青森のおじいちゃんにこっぴどく叱られるし! 全国放送って意外と怖いんだぜ?!
……あぁ、なんだか悲しい。
あれから三日経ったけどまだ来ない。
こんなんじゃidentityが瓦解する……そうだ! さっき俺が入れ替えたカミツレの花で花占いをするんだ!
来る
来ない
来る
来ない
……おいおい、ここまできて……。
来る
来ない
……来てくれよ……!
そして――最後の一枚が残った。
【勇者side・2】
加湿器が壊れてしまった。
買いにいかなきゃなあ。一番近いのあそこかな。新宿の駅にあるあそこ。あそこ安いしなにしろポイントカードあるし勇者割が効いて三割引だし。
よし。鎧も着たし財布も持った。行くか。
……あ、あいつのところ行ってみようかな。
【魔王side・3】
――――来る。
「よっ、魔王」
そしてまじで来たー!? おまえ事前連絡しとけよ?! 俺のハートチキンなの知ってるじゃん!!
「いやー加湿器買ったついでに思い出したからちょっと寄ってみたよ」
そうかそうか、ならば戦え。
「えっ、そうじゃないよ。せっかくだし飲みに行かね?」
…………は?
なんだよなんだよなんだよ!! 俺の気持ち軽く踏みにじるなし!! てっきり魔王退治かと思ったろ?! ってよく見たら剣持ってねえし!! ガチでヤル気なかったの?!
別に……優しくされたいんじゃ……。
「……もしかして予定が埋まってるとか? おいしいおでん屋さんがあるからどーかなと思ったんだけど」
……まぁ、行くけどさ。
断る理由ないし。なんだかんだでこいつ数少ない親友だし……。
財布は忘れないように、ポケットに仕舞った。
さあ、飲みに行くか。
おわり。
はじめまして。小説を書いている者です。
「ぱんなぎ」名義でオリジナル曲を制作しています。詳しくはこちら→http://www.nicovideo.jp/mylist/33072476
近況:歌詞を全部消しました。
現在、『QUEST V』というファンタジー小説を書いています。ぜひご覧ください。
相方さんとリレー小説『僕と彼女の不思議な日常』書いてました。タグ検索には『【リレー】僕と彼女の不思議な日常』を入力してみてください。
僕と彼女の不思議な日常は漫画化しています。pixivにてご覧ください。(投稿時に宣伝イラストを投稿します。)
そして、今は『僕と彼女の不思議な夏休み』を書いています。タグ検索には『【リレー】僕と彼女の不思議な夏休み』を入力してみてください。
今書いているもの→http://piapro.jp/t/nYtT
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