白と黒の境界線上 彷徨うキミは何を思う
自由に振る舞う猫に憧れ 自由に舞う蝶を切り裂く
白の世界の キミは独り
孤独の中に 何を見る
黒の世界の キミは空ろに
虚無の世界に 俯き佇む
赤の世界の キミは笑う
狂い惑えた その手は朱く
混じり混じった境界線上 その先果てには何がある
いくら進めど 光は見えぬ
線をなぞって 辿り着くは
始まりの世界 白の国
すべてが白く 境が見えぬ ひどく歪な独りのキミは
白の世界で 上を見つめ 静かに静かに 涙を流す
歪み壊れたおもちゃ箱を ただ唯一の希望と信じ
何も見てない空ろな瞳を その希望の先へとみすえる
白の世界を通り過ぎて 辿り着くは
闇が渦巻く 黒の国
元々白の 塗りつぶされた 黒の世界に住まうキミは
黒の世界で 巡り続け 空ろに喘いで 涙を流す
闇におびえ走り続け 唯一求める明るい光を
いつかつかむと希望を抱(いだ)き 白いその手を先へと伸ばす
黒の世界を通り過ぎて 辿り着くは
狂気に満ちた 赤の世界
元々黒の 書き換えられた 鋏を突き刺し佇むキミは
赤の世界で 血に濡れた手を ひどく笑って 涙を流す
希望を捨てて 独りを望み 鋏をつかんですべてを壊し
ただ屍の腕(かいな)に抱かれ 狂った毒の旋律を唄う
過ぎた世界の 出会ったキミは いつも泣いて 空っぽで
歪で 狂って 美しくて いつかキミに世界をあげたい
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