イントロ
甘い蜜に魅せられて
扉に手をかけた
漏れ出るそれは見せかけで
綺麗に堕ちていった


A
一寸先の闇も知らず
浮かれた宴から
暗転鳴り止むは誰の声
全てを呑み込んでしまう

B
恐れてた夜明け
何処までも
偽りの吐息

S
嗚呼
引き裂く慟哭が切望する
昇りゆく幸福が絶望する
粉々に抱く
独りよがってる愛は
そのまま


A
一心不乱に飽きもせず
縋りついた糸は
安心させて脆さを隠す
綻び崩れ去ってしまう

B
狡猾な歯牙へ
恋文を
消えないよう刻み

S
嗚呼
爆ぜてく衝動が結合する
すれ違う邂逅が欠乏する
切々と乞う
道化師が語る哀話
そのもの


C
散りゆく散りゆく散りゆく散りゆく
彼方でほのかに微笑む花びら
枯れゆく枯れゆく枯れゆく枯れゆく
最中の記憶に潰える理
絶えゆく絶えゆく絶えゆく絶えゆく
迷子の祈りに捧げる背徳
朽ちゆく朽ちゆく朽ちゆく朽ちゆく
最期はひとりで静かに舞い散る

S
嗚呼
馴れ合い慣れすぎた関係だと
嘆いてる詰りだす群衆たち


S
剥き出す本能が切望する
灰になる幸福に絶望する
嘲笑うように
鈍色に光る愛が
途切れた

——ひらがな——
イントロ
あまいみつにみせられて
とびらにてをかけた
もれでるそれわみせかけで
きれいにおちてい(っ)た


A
い(っ)す(ん)さきのやみもしらず
うかれたうたげから
あ(ん)て(ん)なりやむわだれのこえ
すべてをのみこんでしまう

B
おそれてたよあけ
どこまでも
いつわりのといき

S
ああ
ひきさくどおこくがせつぼおする
のぼりゆくこおふくがぜつぼおする
こなごなにだく
ひとりよがってるあいわ
そのまま


A
い(っ)し(ん)ふらんにあきもせず
すがりついたいとわ
あ(ん)し(ん)させてもろさをかくす
ほころびくずれさ(っ)てしまう

B
こおかつなしがえ
こいぶみを
きえないよ(お)きざみ

S
ああ
はぜてくしょおどおがけつごおする
すれちがうかいこおがけつぼおする
せつせつとこう
どおけしがかたるあいわ
そのもの


C
ちりゆくちりゆくちりゆくちりゆく
かなたでほのかにほほえむはなびら
かれゆくかれゆくかれゆくかれゆく
さなかのきおくについえることわり
たえゆくたえゆくたえゆくたえゆく
まいごのいのりにささげるはいとく
くちゆくくちゆくくちゆくくちゆく
さいごわひとりでしずかにまいちる

S
ああ
なれあいなれすぎたかんけいだと
なげいてるなじりだすぐんしゅうたち


S
むきだすほんのおがせつぼおする
はいになるこおふくにぜつぼおする
あざわらうよ(お)に
にびいろにひかるあいが
とぎれた