ピッチベントはしゃくるように歌う時、発音最後の下げに使ったりと使う用途がかなり多く使えるツールではあるが毎度いちいちベントのカーブを入れるのは大変です。なのでそういう時に低い位置から求める音程に持っていく時によく使っているのが母音、子音分割です。

これは導入した時に攻略本にはピッチベントを使うように書かれていたのを面倒くさがって苦肉の策で編み出して方法で例えばDの位置で歌わせる場合、Cから母音を始めてDで子音を入れる方法です。

発音 ka なら C(ド)の位置に長さ1/16でkaと打って目指す音位置Dにaを入れるとビッチベントがかかったような音の上昇を得られることが出来ます。特に割と早い歌詞まわしで行く場合、いちいちそこにベントで入れていると修正する時に箇所的にも大変だしベントだと不自然に聞こえることがある。なので歌い出しの緩いしゃくりや途中でちょっとした節回しで短い上げ下げを入れたりするときにこの母音子音分割でやると簡単に出来る。

あと発音終了時によく「キュ」っと音を上げる歌い方をすることがあるがこれはPBSを18くらいに上げてピッチベントの上げを斜め右上げに急に最大値にすると出来る。私の楽曲でも発音終わりを捻るようにしゃくりあげて終わらせている箇所が何度もある。
聞こえをちゃんとするには何度も検証が必要なので大変ですが、綺麗に決まると表現力アップになる。

2つの方法は日本語入力も英語入力も使えます。
英語入力はちょっと事情が違う場合もある。
英語入力は親切にも勝手に音を分けてくれます。これは割と使える機能ですが母音子音分割を使うにはちょっと面倒なことが起こります。
ハイフンでつながるこの音は例えばsometimeはsome-timeで分割されます。これは連結部分のハイフンでひとまとめにされているのでこれを一番上のような方法で母音子音分割するとプログラム側が混乱し発音内容がおかしくなってしまう。英語で自動分割される発音についてはあらかじめ分割される様子を見てから別の場所で発音を組んでから持ってこないといけない。sometimeはsome-timeでロックされた状態になるのでこれをs V V mとt V aI mで分割しベントの代わりに入力地点でしようと勝手に内容が変わってしまう。なので別のところでs V V mとt V aI m(sometime)を作ってから持ってくるということです。

E aI m
D#
D V m t V
C#
C s V

発音の内容が分からなくなるのでこうやって別の場所で作っておいて後から必要な場所に持ってくる。これでsometimeはベントを使ったようなしゃくりが可能になります。

抑揚やボーカリックな動きのある歌声を作る時には隠し味が必要になります。ベタ打ちで早口がボカロの歌わせ方としてありますが、スローテンポのバラード系を歌わせるとなると誤魔化せなくなるのでこういう方法が必要になる。ベントでは不自然な上がりの場合はこういう工夫が要ります。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

HOW TO:ピッチベントあれこれ

ピッチベントのようなちょっとした小技を書いてます。
ベントの補完的なもの。

ブログ機能がないのでこうなっていまいます。
コレは作品ではないですよね?
作品カテゴリ
歌詞、小説、その他。その他でしょう。。。
作品と言うよりほぼ独り言に近い。
twitterで書くようなものでもないし。

閲覧数:805

投稿日:2023/01/30 15:31:40

文字数:1,285文字

カテゴリ:その他

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