あのとき「キミ」は言ったよね

「いい子で待ってくれさえすれば「ワタシ」は絶対戻ってくるよ」
と、そう言って「キミ」は行ってしまった。

「ママ」と一緒に行ってしまった
僕は「パパ」と二人残された
いい子で僕は待ってるよ

ずっとずっと待ってるよ――――

あれから何年たったかな?
そろそろお腹が空いたけど、ご飯は今日もないんだね。

お部屋でご飯を探します
僕はとってもいい子だから、
自分でご飯も用意するよ。

あったあったカレールーお鍋にたくさんはいってる
ぱくぱくもぐもぐ
お久しぶりの夕食だ

どれくらい置いてあったんだろう
すごくコクが出ているね
・・・美味しいな・・・

あのあと急にお腹がズキズキ
頭もズキズキ
吐き気がするよ

どうしよう・・・

「キミ」の言いつけを守って、僕は今日もいい子です
いい子で今日も待ってます。

怪我が沢山できたけどアザも沢山できたけど
全部我慢できるよ。
だって「キミ」が戻ってくるんでしょう?
僕はどんなモノだって我慢するよ。

「パパ」が帰ってきた。

「きょうもぼくをたたくの?」

そう言うと「パパ」は起こった顔で
静かに僕を抱きしめた。
「あれ?きょうはたたかないの?」

「パパ」は笑顔で僕を見て静かな声でこう言った

「リオもミサのところへいきたいかい?」

「うん!ぼく、みさのことだいすきだもん!」

僕は答えたそうしたら

「じゃあ、おいで!」

「うん!!!」
僕は「パパ」について行った。

するとそこは人気のない静かな路地裏

ダンボールが一つあった

「ひろってください。すぐ言うことを聞くいい子です。」

中を見ると空っぽだけど、僕が入りそうな大きさだった
「パパ」が僕の手足を縛る
「ぱぱ?どうして、しばるの?」

「にげれないようにだよ」

笑顔でパパはそう言った
ここは人がこないような暗い路地裏

「パパ」がたまに来て僕に、ご飯をくれます。
このまえマジックで書いていったよ。
「ひろってください。すぐ言うことを聞くいい子です。「キミ」来てください」

今日も僕は待ってます。
いい子で「キミ」を待ってます。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

「いい子」

鏡音レンとリンの歌です
レン→リオ
リン→ミサ
レンがひたすらかわいそうな歌です、
悲しくなるかも・・・

閲覧数:36

投稿日:2011/07/17 22:19:02

文字数:901文字

カテゴリ:歌詞

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