「ねぇ、三人でこれ歌ってみて?」
有紗が人柱アリスを歌う。
「良いですよ」
「しゃーねぇな」
「マスターのために歌ってあげますよ」
三人はアイコンタクトをすると、歌いだした。
最後まで歌い終わった瞬間目の前が暗くなった。
<マスター!?>
誰かの声が聞こえた気がした。
「…ここ、どこ?」
有紗は、灰色の空間にいた。
「やあ。初めまして」
「っ!!?」
後ろから声が聞こえる。
「誰!?」
「僕かい?僕は夢だよ」
「夢?…あ!」
歌の始めにある文章を思い出した。
「貴方が夢って事は、私はアリスって所?」
「御察しが宜しいお嬢だ事で」
夢はクスクスと笑う。
「でも、五人もアリスいるでしょ?」
「それじゃあ、足りない」
夢はメイコに化けた。
「!?」
「貴女にもアリスになってもらうよ!!」
メイコに化けた夢が両手を広げると後ろに扉が出来る。
「さぁ…貴女はどんなアリスになってくれるかな?」
トン…
夢は有紗を押した。
「キャー!!?」
真っ赤な扉は閉まった。
「僕の夢がどう変化するか楽しみだよ?五番目アリス」
夢は立ち上がると、居なくなった。
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