「いよいよ始めるのね」

「ああ。漸くここまでこぎつけたよ。果たして、『彼』はどんな成果を上げてくれるかな……」

「あら、緊張しているの?」

「そうではない、と言いたい所だが、だろうな。私でさえ、この行いの結果がどちらに転ぶのかはわからんのだからね」

「そうね、でも、予測できてしまう事など楽しくないわ」

「うむ、全くキミの言う通りだよ。だからこそ、キミはこのとんでもない計画に手を貸してくれたんだからね。キミには本当に感謝しているよ、お陰で私の予想以上に順調に『彼』はターゲットと接触してくれた」

「どう致しまして、と言いたい所だけれど、感謝するなら結果が出てからにして欲しいわ。失敗したなら何の意味も無いのだから」

「おや、珍しく悲観的じゃないか。キミも緊張しているのかい?」

「まさか。それこそ私には有り得ないわ」

「確かにそうだったな。では、私もキミを見習い、存分に楽しむ事にしよう」

「そうね、それがいいわ。では、一足先に楽しんでくるわ」

「わかった。……しかしキミも物好きだな、表に立つのを嫌がるなどと」

「あなた程じゃないわよ。荒唐無稽な思想を抱え続ける変人さん」

「ああ、全く、その通りだ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

小説【とある科学者の陰謀】第閑話~舞台裏の対話~その一

新章突入の前に、一つだけ、伏線ともいえぬ何かを。

話しているのは、悪の組織の長と、もう一人の古株、という設定だと思われます。

一応もう一人の古株がどのキャラなのかは決めたぜ!!まあ誰か明示することはない予定ですが……

悪の組織の長の真の目的とは、はたして。

閲覧数:124

投稿日:2011/06/05 20:36:39

文字数:515文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • 絢那@受験ですのであんまいない

    新章入るんですか!wktk!
    悪の組織の長…古株…頭が悪いのでよく分かりませんが楽しみです。

    話変わりますけど、瓶底眼鏡さん、彼女いないなんて驚きです。
    子供の私がいうのもなんですがモテて当然の文才だと思うのに…

    悪の組織の長は男ですかね? 古株は女性? うーん、分かりませんけど楽しみwww

    2011/06/05 21:09:23

    • 瓶底眼鏡

      瓶底眼鏡

      入っちゃいます!本編内で明記はされませんが!!←
      まあ、ぶっちゃければ「悪の組織の長」=「とある科学者」なんですがね……←
      古株に関しては悲さんに対するコメの通りの認識でどうぞ。

      チミーさん、文章力が高いということは、対人能力が高いという事には必ずしも直結しないんですよ。悲しい事ですが……まあそもそも自分は文章力も大した事は無いんですが←
      そしてこれが一番重要、「人は見た目と第一印象で決まる」ということです。覚えておくといいですよ。

      はい、性別はちゃんとその認識であってますので安心してください。

      2011/06/05 21:35:32

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