青い泪が流れたら
あなたの指を切りましょう
決して触れてはならないと
贄の蛙が干からびる
案山子の脚は何本?
顔から藁がはみ出てる
急がなきゃ急がなきゃ
夜の帳が下りる前に

帰り道が分からない
前科者の王子様が手を振って
傷付き壊れる私なら
共食いの死骸を踏み越えるから

天使の像の上で蜘蛛が言う
何故僕を嫌うの
毒なんか持っていないのに

柱時計の歯車が
刻む時を間違える
最初の花弁が堕ちる前に
枷の鎖を外しておいて
三日月で首を刎ねる
血飛沫が星座になる
右腕を蛇に変えて
炎で街を焼きましょう

もっと悲鳴を聞かせてほしい
苦痛に泣き叫ぶあなたの声が
この上ない喜びになる
死滅の闇を祝福する歌になる

終わらない螺旋階段を昇る
いつまでもずっと
どこまでもきっと