―criminal tale―
【第一話】 赤目の女の噺
時は、1000年さかのぼる。
アルカネット地方、王都『アイロス』
『アイロス』が創設された数週間後。
異世界から紛れ込んできた、赤目の女。
年は、15歳くらいだろうか、腰まであるロングヘアーが特徴的な不思議な女だった。
その女の名前は、坂城 愛梨 ―サカキ アイリ―
日本生まれだ。
異端は仲間として認識されず、独りで生きてきた愛梨。
生きている意識もなくなってきたとき、アイロスへ飛ばされた。
「・・・・・・ここは、どこ?」
魔方陣の中心で、愛梨は目覚めた。
「おお、目覚めたぞ!」
「・・・髪が赤いな、異世界人は皆がこうなのか?」
髪が赤い、という言葉に愛梨は過剰に反応してしまう。
「髪が・・・髪が赤いのはどうだっていいじゃないのよ!!ここはどこなの、どうして私をここに連れてきたの!!!」
パニックになった、愛梨。そのとたん、周りから赤い蒸気が発生する。
魔法陣のまわりにいた者たちは、蒸気に触れたとたん
「ぐぁっ!?」
「がぁッ!!!」
悲鳴をあげ、倒れていった。
「・・・・・・・あ、あぁ・・・!!」
また、遣ってしまった・・・。
現実の世界でも、幼い頃両親が交通事故にあったときパニック状態になりこのようなことを起こしたのであった。
「もう、いや・・・。私の何がいけないの?」
愛梨は、自分の首に手を回した。
「サヨナラ、私がいてはいけないこの世界・・・。」
魔方陣の周りには、愛梨と、深紅に染まった人間達が残されていた。
この―アカノオンナ殺戮慕―は、民衆に知らされることなく、静かに幕を閉じていった。
誰にも、語られることなく・・・。
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