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13でのあらべすく

ロックなミクさんです。

「13でのあらべすく」

求められ応えては弾いた
悦びを知る度 罪が兆す
潔白を打っ千切る衝動が
危なく匙の端っこで燻った

奏でる機械じみた音色が
やや熱を帯びてきて人らしく鳴る
世界のどんな場所でも意味はない
ただ君の為にあるような不思議さで 此処に

開いてる窓から瞬きの間に
侵入してきたハジマリが
熱病を寄越して僕を蝕んでく
伝染して戸を叩き鳴らす
錠前も無視される
傍受した害虫の企みを知らぬ顔で過ごす

ねぇ、言って『アラベスク』と
ねぇ『弾いて?』と求めてよ
応えては弾く この指は何度も
触れ合わないままでいたい
言葉もないままでずっと
胸の熱の正体を通じあっていたい

僕と君を誘う約7分
鍵盤の上を指が這う やがて終わった時
ピアノの演奏を辞めたあの日
鍵盤を弾くよりもっと快楽を知る

全身を支配した接吻の罠に嵌る
その時 微熱が脳機能を奪って精神を狂わしてく
審判が下された 第13レッスン室の中で
指揮棒は利き手から滑り落ち 演奏が止まる

鍵盤を離れた指君の目と見合って
最高の甘美と最悪の不協和音
過ちがほら、やってきた キスを赦した瞬間
弾き方を忘れた様に 鳴らないアラベスク 


何故幸福のあの正体を探ったの?
熱量で消費する醜悪に侵された…


扉は閉まった
そもそも開いていないドアで
開いていない戸を閉める必要はない 
閉まっていたピアノの置かれた
レッスン室の入り口潜った
少年の奇跡はもう二度と僕の前に来ない

君がENTRERの文字を越えて始まった儀式
神聖な音も食事開始の知らせになる
[13(トレーズ)]の札掛けた ない筈のあの場所で
ハジマリを奏でてた 終いのハジマリを
その声を塞いだから もう聞こえない
「アラベスク」
始まらない 奏でたって もう君は聴いてない

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投稿日:2014/07/11 21:02:14

長さ:06:00

ファイルサイズ:5.5MB

カテゴリ:音楽

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